MISC

1988年2月

MRIによる小児の脳正中構造の発達の定量化

CT研究
  • 早川 克己
  • ,
  • 松田 豪
  • ,
  • 小西 行郎

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1
開始ページ
19
終了ページ
23
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本脳神経CI学会

従来CTでは充分把握出来なかった頭部正中構造-下垂体,橋,脳梁,小脳の計測を行い,加齢による成長過程を検討した.4つの正中構造はそれぞれ異なった発達を示したが小脳虫部が最も早い発達を示し脳梁,橋が次いだ.何れも出生直後から3〜6歳迄の指数関数的な急激な成長と続いてゆっくりした増加が特徴的である.下垂体は平坦なゆっくりした増加であった.発達過程の違いはそれぞれの構造の果す機能の違いと思う.原始的機能を司る小脳が早く発達するのに対し大脳皮質の発達と密接な関係のある橋底部の発育がいくらか緩徐なこともうなづける.下垂体もホルモン分泌機能より男性より女性が,又二次性徴期より妊娠分娩期に大きいことは理解出来る

ID情報
  • ISSN : 0387-8015
  • 医中誌Web ID : 1989069317

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