講演・口頭発表等

1993年5月24日

最大誤差を最小とするカラー画像のクラスタリング手法

電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論
  • 山田 芳郎
  • ,
  • 澤田 吾一
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  • 田崎 三郎
  • ,
  • 都築 伸二

記述言語
日本語
会議種別

クラスタリングの手法はさまざまな分野で応用されており,画像処理においても重要な基礎技術の一つとなっている.一般に,与えられた誤差規範のもとで,誤差の平均値を最小化するクラスタリング手法(平均誤差最小化手法)が広く用いられている.特に,2乗平均誤差最小化クラスタリングは,数学的な取扱も簡単であることから,従来から好んで用いられて来ている.このような平均誤差最小化手法を色空間上でのクラスタリングに適用した場合,出現頻度の低い色が著しく異なった色として再現されることがある得る.これは,出現頻度のより高い色に対応する空間がより細かく分割される代わりに,出現頻度の低い色に対応する空間が粗く分割されてしまうためである.そこで本稿では,l_∞ノルムに基づく誤差の最大値を最小化するクラスタリング手法(最大l_∞誤差最小化手法)を提案し,最大誤差規範のもとでのクラスタリング手法の可能性を検討する.