1996年7月1日
負帰還路の補償要素の特性最適化によるダクト内密結合型能動騒音制御システムの消音効果改善法
日本音響学会誌
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- 巻
- 52
- 号
- 7
- 開始ページ
- 489
- 終了ページ
- 496
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.20697/jasj.52.7_489
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本音響学会
密結合型能動騒音制御システムの安定性を損なわずに透過損失を最大にすることを目的とし, システムの負帰還路に加える補償要素の特性最適化を行った。まず, システムの消音効果の評価量として透過損失を定式化すると共に, 透過損失を無限大にするための理想的な信号処理系の特性を求めた。この信号処理系の特性は, システムを不安定化する可能性があり, また, 因果的な信号処理では実現できない。そこで, システムの安定性を損なわない範囲で, 制御対象周波数領域で透過損失を最大にする補償要素の特性を求めるための評価関数を構成した。更に, 補償要素を因果的な信号処理で実現できるパラメトリックなモデルで表現し, そのパラメータを最適化することによって, システムの増幅器系の特性最適化例を示した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20697/jasj.52.7_489
- ISSN : 0369-4232
- CiNii Articles ID : 110003107055
- CiNii Books ID : AN00186234