MISC

2012年10月1日

マウス卵母細胞におけるミトコンドリアの細胞内局在

Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
  • 若井 拓哉

29
4
開始ページ
155
終了ページ
160
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本哺乳動物卵子学会

卵母細胞が受精可能な卵子へと発育する過程でミトコンドリアの細胞内局在は大きく変動する。そこで,その局在の詳細を明らかにするために成長および成熟過程の卵母細胞におけるミトコンドリアの生細胞観察を行った。成長期の卵母細胞におけるミトコンドリアは細胞膜直下および核周辺に特に集中しているのに対して,成長を完了した卵母細胞では細胞質全体に拡散して分布しており,同一の組胞周期にある卵母細胞においても成長段階に応じてミトコンドリアの細胞内局在は異なることが分かった。また,成熟過程における卵母細胞のミトコンドリアをGFPでラベルし経時的に追跡したところ,局在のダイナミックな再構築が観察され,さらにそれは微小管の影響を受けていることが分かった。こうしたミトコンドリアの時間・空間的な制御は受精やその後の発生を支持するために必要と考えられる。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10031117486
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10548943
ID情報
  • ISSN : 1341-7738
  • CiNii Articles ID : 10031117486
  • CiNii Books ID : AN10548943
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000019140563

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