2018年4月 - 2021年3月
保育所の保護者支援へのアクセス時の困難と保育所の相談支援体制に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究では、保護者が保育所の保護者支援にアクセスする際、それを阻害する要因と構造を突き止め、保育所の保護者支援が有効に機能するための相談支援システムについて明らかにすることを研究の目的とするものである。
こうした研究に着手する理由については、保護者の子育てに関する不安や悩みを保育所側にあげにくい要因が解明されれば、保育所の相談支援へアクセスする力が高まり、虐待ハイリスク家庭の把握とリスク低減にもつなげられる可能性を帯びている。
研究1年目は保護者支援で用いる「アクセシビリティ(接近性)」の概念化を図ることを研究課題に設定し、研究を行った。保育分野におけるアクセシビリティの概念化のために、保育所における保護者支援の先行研究をレビューし、今日の保育所の保護者支援の全体的研究動向と課題、そして支援方法論上の研究課題を明らかにした。
とくに保育所側の保護者が抱える子育てニーズ把握促進のためには、保護者のアクセシビリティを高めることが重要となるが、現時点において保育分野で保護者のニーズ把握やアクセシビリティをテーマに扱う研究は確認できず、こうした類の研究の活性化が今後の課題として提起されるものである。なお、この研究成果は日本保育学会、日本保育ソーシャルワーク学会において発表している。そして、保育所の保護者に対する支援方法論上の課題が明らかにされたことで、保護者支援で用いる「アクセシビリティ(接近性)」の概念化を図るにあたっては、保育以外の社会福祉分野で行われているアクセシビリティに関する先行研究の成果と保育所の保護者に対する支援の特性を組み合わせて分析する必要性が確認された。現在、保育以外の社会福祉分野で行われているアクセシビリティに関する先行研究越智あゆみ、李恩心、久保英樹の研究成果と保育所の保護者に対する支援の特性を整理し、論文としてまとめているところである。
こうした研究に着手する理由については、保護者の子育てに関する不安や悩みを保育所側にあげにくい要因が解明されれば、保育所の相談支援へアクセスする力が高まり、虐待ハイリスク家庭の把握とリスク低減にもつなげられる可能性を帯びている。
研究1年目は保護者支援で用いる「アクセシビリティ(接近性)」の概念化を図ることを研究課題に設定し、研究を行った。保育分野におけるアクセシビリティの概念化のために、保育所における保護者支援の先行研究をレビューし、今日の保育所の保護者支援の全体的研究動向と課題、そして支援方法論上の研究課題を明らかにした。
とくに保育所側の保護者が抱える子育てニーズ把握促進のためには、保護者のアクセシビリティを高めることが重要となるが、現時点において保育分野で保護者のニーズ把握やアクセシビリティをテーマに扱う研究は確認できず、こうした類の研究の活性化が今後の課題として提起されるものである。なお、この研究成果は日本保育学会、日本保育ソーシャルワーク学会において発表している。そして、保育所の保護者に対する支援方法論上の課題が明らかにされたことで、保護者支援で用いる「アクセシビリティ(接近性)」の概念化を図るにあたっては、保育以外の社会福祉分野で行われているアクセシビリティに関する先行研究の成果と保育所の保護者に対する支援の特性を組み合わせて分析する必要性が確認された。現在、保育以外の社会福祉分野で行われているアクセシビリティに関する先行研究越智あゆみ、李恩心、久保英樹の研究成果と保育所の保護者に対する支援の特性を整理し、論文としてまとめているところである。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K13018
- 体系的課題番号 : JP18K13018