共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

高解像度・高感度サブミリ波観測で探る惑星形成領域の詳細構造

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)
  • 塚越 崇

課題番号
17K14244
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

研究計画Aにおいては、H29年度の観測データの一部を用いて見出された、原始惑星系円盤内の局所的なミリ波放射の発見について、成果をまとめ論文を投稿した。この構造は、形成中の惑星を取りまく周惑星円盤に関連した構造だと思われ、初めての検出例となる極めて重要な成果である。また、その他多波長観測データの解析も進め、より解像度および精度の高いダストサイズ分布の示唆を得ることに成功した。
研究計画Bでは、H29年度に取得したデータの解釈と論文化を進め、化学モデル計算との比較を進めた。円盤内縁部のダストにより、中心星からの紫外線照射が影響を受けることで、複雑な分子分布が解釈可能であることがわかった。結果については論文化に向けての議論を進めている。
研究計画Cでは、放射輸送計算ツール(RADMC)の理解と応用を進め、複雑な円盤モデルの構築と観測データの再現を行っており、実際にそれを利用した論文を出版することができている。
研究計画Dは、その一部が実行されデータ解析(画像作成)を完了した。当初の電波散乱による偏光と思われる成分が見えつつあるが、感度不足のため結論を得るためには追加データが必要である。一方、ALMAを用いた偏光観測のデータ解析手法や、多様な視点から結果の解釈を行う目的で、様々な天体に対する円盤偏光観測を行なっており、いくつかの結果を論文として出版している。
疎性モデリングを応用したイメージ合成(研究計画E)については、画像生成アルゴリズムがALMAデータ解析ソフトCASAに実装され、それのコミッションニングを通して開発/応用を進めてきた。原始惑星系円盤への応用を進め、その成果に関しては間も無く論文投稿予定である。

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メディア報道
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