2003年
コンピュータによる小論文の自動採点システムJessの試作
計算機統計学
- ,
- 巻
- 16
- 号
- 1
- 開始ページ
- 3
- 終了ページ
- 19
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.20551/jscswabun.16.1_3
- 出版者・発行元
- 日本計算機統計学会
アメリカで実施される適性試験のひとつであるGMAT(Graduate Management Admission Test)において,実際に小論文の採点に用いられているe-raterを参考にして,その日本語版ともいうべきJessを試作した.Jessは,文章の形式的な側面,いわゆる文章作法を評価する「修辞」と,アイディアが理路整然と表現されていることを示す「論理構成」と,トピックに関連した語彙が用いられているかを示す「内容」の3つの観点から小論文を評価する.毎日新聞の社説およびコラム(「余録」)を学習し,これを模範とした場合に適切でないと判断される採点細目に対して減点することで採点を行う.また書かれた小論文の診断情報を提示する.システムは現在UNIX上で動作し,800-1,600字の小論文を通常能力のパソコン(Plat'Home Standard System 801S; Intel Pentium III 800MHz; RedHat7.2)で1秒程度で処理する.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20551/jscswabun.16.1_3
- ISSN : 0914-8930
- CiNii Articles ID : 110001235534
- CiNii Books ID : AN10195854