2010年4月
北海道のケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis L.)を基幹とする放牧草地における省力的利用管理技術 1.定置放牧と頭数調整放牧における家畜生産性の比較
日本草地学会誌
- ,
- 巻
- 56
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 7
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14941/grass.56.1
- 出版者・発行元
- 日本草地学会
北海道におけるケンタッキーブルーグラス・シロクローバ混播草地の省力的な放牧利用技術を確立するため,ホルスタイン種去勢牛を定置放牧し,頭数を調整する連続放牧の場合と家畜生産性を比較した。定置放牧では余剰草を軽減するため草丈5cmで入牧し,早春施肥を省き年間施肥量を標準量の1/3に減肥してスプリングフラッシュ後に施用した。定置放牧条件での牧養力は504CD/ha,ヘクタール当たり増体量769kg/ha,日増体量が0.89kg/頭/日の家畜生産性が得られた。この水準は,頭数を調整する連続放牧と比較して牧養力は8割,日増体量は同程度を確保できる良好なものであり,省力的な定置放牧条件で現実的な生産水準が得られる可能性が示された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14941/grass.56.1
- ISSN : 0447-5933
- CiNii Articles ID : 110007594034
- CiNii Books ID : AN00194108