MISC

2013年6月

【妊娠と出産を巡る精神科臨床-何を理解し、どう関わるか?-II】母性行動と下垂体ホルモン

精神科治療学
  • 尾仲 達史
  • ,
  • 高柳 友紀

28
6
開始ページ
777
終了ページ
784
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)星和書店

多くの動物種において親が仔を育てるという母性行動が観察される。主に齧歯動物を用いた研究により、母性行動の中枢として内側視索前野が考えられている。さらに、母性行動には報酬性が伴っており、母性行動に伴い腹側被蓋野から側坐核へ投射するドーパミン作動性ニューロンが活性化することが示唆されている。仔を育てるという経験は、親の脳に大きな変化をもたらす。仔にも可塑的な変化をもたらし、次世代の子育てにも影響を及ぼす。この母性行動の制御に、エストロゲン、プロラクチン、オキシトシンが促進的に関与することが明らかにされている。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201302291988890382
ID情報
  • ISSN : 0912-1862
  • 医中誌Web ID : 2013302770
  • J-Global ID : 201302291988890382

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