研究ブログ

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春学期のオンライン授業ふりかえり

はじめに

 ここ数か月、ワタシが取り組んだことを振り返るメモとして書きます。今年度(2020年度)の春学期/前期に担当した複数の科目について、ワタシがこのように取り組んだ(もしくは乗り越えた)記録です。今学期、多くの大学でオンライン授業を実施されたと思います。なぜそうなったのか(そうせざるを得なかったのか)という経緯については、どなたかが詳しくまとめてくださっているので、そちらを検索して読んでもらえればと。

 

担当科目について

 今学期、ワタシが担当した科目は以下のものたちでした。

  1. 講義A(ネット社会論、受講者370名)
  2. 講義B(メディア論寄りのネット社会論、受講者51名)
  3. スタディスキル演習A(レポートライティング中心、受講者18名)
  4. スタディスキル演習B(レポートライティング中心、受講者16名)
  5. PCリテラシー実習A(WordおよびExcel、受講者78名、76名の2クラス)
  6. PCリテラシー実習B(Excelのみ、受講者26名)

いちおう科目名はぼかしています。すべて私大で開講されているものですが、講義Aは理科系学部、PCリテラシー実習Aは私大文系(全学向け開講)、PCリテラシー実習Bは女子大文系学部にて開講されています。なおスタディスキル演習はA、Bともに社会学系学部で開講されています。

 

LMSは使わない(できる限り)

 これは個人の好き嫌いの範疇なんだと思いますが、ワタシはできる限りLMSを使わない方針で授業を実施しています。ある大学の専任をやっていたときはそこで運用されている某有名LMSをガシガシ使い込んでいたのですが、そういう立場じゃなくって以来(ここはいろいろお察しください)、Webのクラウドやブログなどを使いまわしながらやってきました。今学期もいくつかの大学ではLMS利用の「縛り」があったため、そちらを利用しましたが、その場合でも利用は最小限に抑えていました(受講者への一斉お知らせや、課題物の提出など)。

 理由は「いろんなことを覚えるのが面倒くさいから」という身も蓋もないものなんですが、それぞれの科目に対して、教材の内容は異なっていても、入り口は同じである方が公開やメンテナンスの手間を考えると「らくちん」なのです。ちなみに、「縛り」があった大学では、Google ClassroomとMicrosoft Teamsを利用しましたが、いずれもOffice利用を前提とするPCリテラシー実習であるため、結果としてそれで良かったと考えています(とはいえ、使い勝手に関する小さい不満はいくつかあるんですが)。

 

教材の公開はScrapboxとDiscordで

 ワタシが授業を担当する場合、講義系、演習系を問わずScrapboxに授業用のプロジェクトを構築しておき、そこにどんどんレジュメや資料代わりのページを作成していきます。

https://scrapbox.io/

 Scrapboxはキーワード、キーフレーズをブラケットで囲むとページ間のリンケージが簡単にできるのがとても便利ですし、画像やYouTube動画も埋め込み可能で、機能としては必要十分ですね。ワタシは授業1回ぶんのレジュメをひとつのページとして作成し、前後の回のレジュメ(ページ)をリンクさせています。また資料として授業回に関係なく読んで欲しい内容もトピックごとに独立したページを作成し、必要に応じてリンクを貼る、という運用でやっています。

 LMSは(なるべく)使わない、としても授業に関する情報や受講者とのコミュニケーションのプラットフォームとなるものは必要ですので、今学期はWebチャットのDiscordを利用しました。

https://discord.com/

ScrapboxとDliscordの組み合わせは結構うまくいったんじゃないかと考えています。毎回の授業では以下の流れでやっておりました。

  1. 授業レジュメや資料をScrapboxで作っておく(URLを知っていれば閲覧可能)。
  2. ScrapboxのURLをDiscordに貼り付ける(あらかじめ科目ごとにサーバを立てておく)。
  3. 授業中はレジュメへの補足や、雑談、受講者へのお知らせをチャットとして書き込む。
  4. 授業終了時に次回予告を書き込んで終わり。

 Discordでは科目ごとにサーバを立て、そちらへの招待URLをLMSから告知するか、シラバスに記載しました。最初はユーザ登録に手間取る学生も現れましたが、授業回が進むにつれ、ほぼ問題なく使えるようになりました。

 授業におけるDiscordの運用については、別記事で(いずれ)書きたいと思いますが、チャンネルは複数作っておき、お知らせのみ、授業中のやりとり、質問受付や課題提出など用途をわけておくと混乱なく進行できますね。受講者が少ない(50名以下)の科目では、画面共有や映像配信をやりたいと考えていましたが、どうしても映像を受信できない学生がいたため、今学期はやめました。次の学期では再挑戦します。なお、スタディスキル演習AとBではブックレポートを実施しましたので、学生から音声配信(つまりマイク・オンでレジュメを読み上げてもらう)を試み、これは上手くいきました。

 

当日の授業はzoomによるリアルタイム配信で

 ワタシは、授業じたいをオンデマンドではなく、リアルタイム配信で実施しました。このことについてはどの大学からも「縛り」がなかったためでもありますが、慣れてくるとリアルタイムの方が「ノリ」やすいと考えています。

 ワタシが担当していた科目はひとつを除き、受講者は2桁台でしたので、zoomによるリアルタイム配信を行いました。受講者数は300名を超えていた科目についてはYouTube Liveによる配信を行っています。zoomおよびYouTube Liveでの配信方法についても、どなたかが詳しくまとめているでしょうから、そちらを検索してもらうとして、幸いにもワタシの場合、授業が実施できなくなるほどのトラブルには見舞われずにすみました。

 ワタシはどの科目でも受講者の「顔出し」は求めず、またワタシも顔出しせずにやっていきましたが、特に不満や(顔出しの)要望は出てきませんでした。まあ、この点を学生へ突っ込んで聞いてみれば「教師は顔出しすべき(して欲しい)」という声もあったんじゃないかとは思いますが。

 

まとめ

 4月後半から7月いっぱいまでオンライン授業をやってみて、まあそれは大変だったのですが、やってやれないことはないなあというのが正直な感想です。ただし、その場合はもうちょっと科目数を減らしたいのですが、いろいろな事情でそうもいかず(ここらへんも察してください)。

 今年度の春学期はzoom+Scrapbox+Discordの組み合わせて運用していきましたが、zoom配信の部分をDiscordのビデオ会議/画面共有に置き換えてもいけるんじゃないかと考えています。Discordじたいは秋学期(後期)も使っていくつもりですので、映像配信(音声のみ配信)もDiscordでやることができれば、もうちょっと効率的に授業進行ができるんじゃないかと。  大変だった、ということならばClassroomやTeamsの運用も、そりゃまあ大変だったわけですが、ここらへんの話はまた記事を改めて書くことができればと。

 ではでは。

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