講演・口頭発表等

2018年

森林所有者が森林管理を行うための経済条件のシミュレーション分析

日本森林学会大会発表データベース
  • 藤野 正也

記述言語
日本語
会議種別

<p>「生態系サービスへの支払(PES)」を導入することで、森林所有者が皆伐を行なわず、森林管理を継続するための経済学的条件を、家計生産モデルを用いて明らかにした。さらに、PESの契約期間等の条件を様々に変化させるシミュレーションを行い、森林所有者がPESによる経営行動を変える金額を明らかにした。理論的検討の結果、現時点で皆伐せずにT期に皆伐することで発生する損失を上回るPESが設定されれば、PESが受け入れられると考えられた。さらに、統計資料をもとに木材価格等を設定し、利子率を1%から10%まで、契約期間を1年から25年まで、それぞれ段階的に変化させるシミュレーションを行い、1年1haあたりのPESを算出した。その結果、利子率の違いによりPESに最大10倍程度の差が生じ、契約期間の違いにより最大23倍程度の差が生じることが明らかとなった。</p>

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007375872