プルトニウム燃料製造施設における"Safeguards by Design"の経験及びその効果
第31回核物質管理学会日本支部年次大会
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- 開催年月日
- 2010年12月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東海
- 国・地域
- 日本
プルトニウム燃料製造施設(PFPF)は、「常陽」、「もんじゅ」の燃料製造を通じ、MOX燃料製造技術開発及びその実証を行っている。PFPFは、燃料製造能力の向上及び大量のプルトニウム取扱いに伴う作業員の被ばくの低減のため、遠隔・自動の燃料製造システムを積極的に導入した。これにより、保障措置の観点からは、査察時の核物質への接近が困難となるデメリットが生じることが予想された。そこで、JAEAは、施設設計段階から施設操業と保障措置とを両立させた保障措置アプローチ概念を検討し、その結果をもとに先進的保障措置システムを開発した。これにより、施設操業への影響を最小限に留め、保障措置の効率及び効果を向上させた。さらに、これらの取組みは、2008年8月よりPFPFを含むJNC-1サイトに適用された統合保障措置アプローチの開発に大きく貢献した。本報告では、PFPFにおける"Safeguards by Design"の経験及びその効果について述べる。