西之園 晴夫

大学では工学部と教育学部を卒業し、その後、工業教員、小学校、中学校、高等学校の教員養成での教育方法、教育技術、教育工学の分野で研究・教育に携わってきました。その間、フランス政府技術留学生として技術教育高等師範学校(ENSET)に留学しました。佛教大学を最後に退職し、現在はNPO法人学習開発研究所で研究と研修指導などに携わっています。興味はヨーロッパが高等教育を無償で提供する生涯学習社会の構築を目指していますが、そのときの専門職能習得の方法としての公式外学習(non-formal learning)による分散学習の方法論です。これはOECDやユネスコが精力的に推進している事業であり、変動社会におけるセイフティーネットとしての専門職教育と世界的に研究されています。また、わが国の多人数教育の一斉指導体制から、学習参加の授業にいかに移行させるかに関心があり、さらに最近はフランスの高等教育とボローニァプロセスとの関連、ならびに無償あるいは低コストの高等技術教育を実施している専門学校に興味をもっています。