2014年9月
日本に侵入したH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス
鶏病研究会報 = Journal of the Japanese Society on Poultry Diseases
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- 巻
- 50
- 号
- 0
- 開始ページ
- 7
- 終了ページ
- 11
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 鶏病研究会
2014年4月に熊本県で発生した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)は,H5N8亜型のA型インフルエンザウイルスによるものであった。起因ウイルスの赤血球凝集素タンパク質(HA)遺伝子は2003年以降世界的な流行を見せているH5N1亜型HPAI virus(HPAIV)と遺伝的由来が同じであり,クレード2.3.4.6に属することが明らかになった。同じクレードに属するH5N8亜型HPAIVが国内での発生に先駆けて韓国でHPAI発生を起こしていた。クレード2.3.4.6に属するHAを持つH5N2,H5N5,H5N6,H5N8亜型のHPAIVが2014年以前にも分離されており,これらの異なる亜型のNA遺伝子が野鳥に存在するAIVに由来していることから,中国大陸では以前から野鳥のAIVと家禽由来のHPAIVの遺伝子再集合が頻繁に起こっていた可能性が考えられた。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005768736
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN0007252X
- ID情報
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- ISSN : 0285-709X
- CiNii Articles ID : 120005768736
- CiNii Books ID : AN0007252X
- identifiers.cinii_nr_id : 9000006701352