MISC

2005年4月

リスク情報を活用した高速炉における許容待機除外時間の設定法に関する研究

JNC TN9400 2005-049
  • 栗坂 健一
  • ,
  • 荒川 智幸*

開始ページ
178
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

本報では、リスク情報を活用することにより高速炉の運転中に待機状態の機器について故障を発見した際の許容待機除外時間(AOT)を合理的に設定するための手法を提案することを目的として実施した研究について述べる。本研究では、既往研究を基に、AOTの範囲内における故障修復完了時点で待機除外を解除することを適切に考慮した改良リスク推定モデルを構築した。この改良モデルに基づくと、故障発見あたりの炉心損傷確率(CDP)は故障発見後の経過時間の関数として表され、しかも上限値と下限値を有し、上下限値の間で故障発見後の時間経過につれて単調に変化(増加または減少のいずれか一方)することがわかった。このようにCDPは経過時間に依存することから、下限値を下回らないCDP管理目標値を設定できれば、CDPの点推定値に基づいてその目標値を達成するようなAOTを設定できることがわかった。最後に、全炉心損傷頻度を所定の目標値以下に維持するためのAOT設定手順をまとめた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4037745

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