2019年3月
女子短大生における食塩摂取意識と生活習慣の関連
鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要. 健康科学編 = Journal of Suzuka University and Suzuka Junior College. 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要編集委員会 編
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- 巻
- 2
- 号
- 2
- 開始ページ
- 21
- 終了ページ
- 30
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部
本研究は、青年期における食塩摂取に対する意識と生活習慣の関係について明らかにすることを目的とした。調査時期は、平成27年から平成29年の4月毎に実施した。調査対象は、平成27年から平成29年のS大学短期大学部に入学した283名とした。調査内容は、対象者の身体計測、生活習慣調査、食物摂取頻度調査である。統計における群分けは、「塩分を控えようと心がけていますか」の問いに対し、「いつも心がけている」、「ときどき心がけている」と回答したグループを減塩意識群、「あまり心がけていない」、「ほとんど心がけていない」と回答したグループを無意識群とした。身体状況、栄養素等摂取量、食品群別摂取量との関係については独立したサンプルのt検定、食習慣との関係についてはχ2検定、減塩意識および知識と食塩摂取量の関係については一元配置分散分析を行った。減塩意識群は150名(53.0%)、無意識群は133名(47.0%)であり、減塩意識と嗜好、その他の食品への意識、いも類、緑黄色野菜、種実類、レチノール当量、身体を動かそうとする意識の間に有意差が認められた。これらのことから、減塩意識をもつことは、野菜摂取量の増加に繋がり、高血圧の一次予防となる食行動がとれる要因になると考えられた。食塩摂取量を低下させる要因は、1日当たりの食塩摂取量の基準値や目標値を知っていることであると考えられた。
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- ID情報
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- ISSN : 2433-9172
- CiNii Articles ID : 120006595731