基本情報

所属
北海道大学大学院文学研究院 博物館学研究室 専門研究員
学位
博士(文学)(2019年9月 北海道大学)
修士(文学)(2012年3月 北海道大学)
学士(文学)(2008年3月 北海学園大学)

連絡先
umekioyakgmail.com
J-GLOBAL ID
202001011466645050
researchmap会員ID
R000010138

外部リンク

▮ 自己紹介と研究の概要

 絶滅したエゾオオカミ(Canis lupus hattai)と人の関係史を研究しています。

 これまで、北海道のエゾオオカミの絶滅は、明治期に流入してきた西欧由来の思想や動物観、近代的な牧畜形態などが人々の生活や考え方を大きく変えたことで引き起こされたと考えられてきました。しかし、明治期の北海道で実際にエゾオオカミと対峙した、あるいはその捕殺に従事した人々が何を感じ、考えていたのかはこれまでほとんど明らかにされていません。

 当時の人々がエゾオオカミとどのように関わろうとしていたのかを解明し、それを現代の人々が自分自身の生活に引きつけてとらえられるようにならなければ、いま自分が暮らしている地域にオオカミがいた事実を理解することはむずかしいだろうと考えます。また、明治期の人とエゾオオカミの関わりを「失敗例」と位置づけ、その細部を具体的に検証することで、現代の日本で起きている野生動物問題や人と野生動物の共存のありかたを考えるための多くの手がかりが得られるのではないかとも考えています。

 そのため、私が取り組む研究では以下の2つの問いを主軸とし、研究に関わる活動全体を通じてこれらの問いの答えを示せるようになることを目指しています。

① 明治期までの北海道に暮らした人々にとって「狼」「豺(山犬)」とはどのような存在だったのか?

② 北海道では、どうすれば人がオオカミを絶滅させることなく共存を果たすことができたのか?

 

▮ 最近の取り組み

 上述した過去の実態解明を進めるとともに、オオカミの「飼育史」を通じて日本人のオオカミ観の変遷過程を明らかにすることにも関心を持っています。

 おもには明治期の博物館・動物園で飼育された在来オオカミ(エゾオオカミ・ニホンオオカミ)から現代の動物園で飼育される海外産オオカミまでを対象とし、これらのオオカミについてどのような情報が発信されてきたのか、また、オオカミに関する一般的な議論や現在までの研究と、動物園の展示内容・飼育手法等の間にはどの程度の相互関係があるのか、分析と検討を試みています。飼育下とはいえ日本国内に実在してきたオオカミをめぐる言説を通じて、在来種が絶滅した段階からオオカミに対する一般的な認識や態度に変化がみられるか、変化があるとすればどのような要素なのかを確認し把握することは、過去の実態を適切に理解することを目指すうえでも重要だと考えています。

 2023年7月にホームページを開設(* 外部リンク)し、日本国内でこれまでに飼育されてきたオオカミの個体一覧、飼育施設一覧の作成を開始しました。将来的には、現在のコンテンツをそれぞれ飼育下個体・飼育施設・関連文献のデータベースとして適切な形に整備することを目指しています。


論文

  5

MISC

  13

書籍等出版物

  1
  • 関根, 達人, 菊池, 勇夫, 手塚, 薫, 北原, 次郎太 (担当:分担執筆, 範囲:第Ⅱ部 もの:「エゾオオカミ」pp.347-348)
    吉川弘文館 2022年6月 (ISBN: 9784642014809)

講演・口頭発表等

  22

担当経験のある科目(授業)

  3

所属学協会

  5

Works(作品等)

  12

共同研究・競争的資金等の研究課題

  2

学術貢献活動

  5

社会貢献活動

  7

メディア報道

  4