基本情報

学位
修士(学術)(放送大学大学院)

J-GLOBAL ID
201801015375740120
researchmap会員ID
B000325313

潜水法を専門とし、研究の対象としております。
潜水は、学問の領域がないため、現在は「法」としておりますが近い将来、領域の獲得ができることを願っております。
私の専門としている潜水法は、一般の社会からは理解されにくく、汎用性が少ない研究と解釈されておりますが、海をはじめとする水中の分野では、水産業や建設業を中心に必要性が高く、省力化や機械化が今後どんなに進んだとしても、人の手や目が水中から必要とされなくなる事は考えられません。ある方面からは、科学の発展や文明の利器の利用と逆行するような考え方と勘違いを受けることもありますが、道具や機械、器材は人が使うものであって、勝手に仕事をするものではありません。特に水中という不確定要素の多い環境においては、人そのものが最も優れたオペレータであり、最上の労力であると考えます。その負荷を軽減し、品質の向上を図るのが機械であることが、今後も続くことで、海の技術者の必要性は維持されます。しかし、この研究の争点と考えられる、人が生命の維持をするために必要な空気の無い環境で仕事をすることは、尊い命を危険に晒す可能性を否定できないという点です。このような点から、仮に人が水中に入ることを前提としない場合、この研究は根底から覆されてしまいます。
国は、平成27年4月より、水深40mよりも深い場所で潜水する際には、混合ガスを用いるように指導を行い、それまで潜水計画を策定する際に使用してきた別表2、3を潜水士テキストから削除しました。それまでのテキストには、水深90mまでの潜水計画用の表が記載されていました。様々な条件を考慮すると、70mまで対応している表があれば問題は無かったと考えます。空気で潜水する深度としては66mが限界とされ、それ以上の水深では急性酸素中毒(CNS酸素中毒)の危険性が高まるので、その点において危険な潜水計画表であると、潜水医学の研究者から認識されていたと考えられます。しかし、全ての記載を削除する必要はなく、潜水計画表の利用において「自己責任」や監督する「企業責任」に押し付けてしまうのは、歓迎される方法ではなかったと考えます。その代わりに、(一社)日本潜水協会がNSK減圧表を発行して、潜水計画の拠りどころを作りました。その減圧表は、空気で72mの計画の記載があり、CNS酸素中毒に対する配慮があり、以前の別表2、3に比べると、安全に留意した内容になっています。このような規定は、高気圧作業安全衛生規則によって決められており、監督官庁は厚生労働省であり、医学界からの提言には理解が高かったことで、このような改正がなされました。本来は、潜水士を主導とした考え方で、国土交通省の港湾局が主体になって改定を行うべき問題であったと考えます。医学だけでは達成できない安全性の考え方は、学術的に研究されていません。私は、潜る人間の立場から、潜水法を研究して、港湾潜水だけでなく、水産業、環境アセスメント、余暇活動としてのレジャーの分野に対して、安全と快適性を提供できるようなフィードバックを図りたいと考えています。もちろん、従来の潜水生理学による安全性の研究も取り入れながら、今まで未研究であった分野に光を当てるような研究者でありたいと考えております。

経歴

  4

学歴

  2

MISC

  17

書籍等出版物

  10

講演・口頭発表等

  13

共同研究・競争的資金等の研究課題

  2