東海再処理施設における手部被ばく管理
日本保健物理学会第46回研究発表会
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- 開催年月日
- 2013年6月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 千葉
- 国・地域
- 日本
東海再処理施設では、セル内に設置されている機器類を手作業で点検・補修する場合、作業環境が高線量・高汚染環境下であるため、等価線量(手部)の被ばく管理が重要となる。このセル内の$\beta$線の被ばくに寄与する主な核種としては$^{90}$Sr-Y, $^{137}$Csがあり各工程にこれらの核種が混在し$\beta$/$\gamma$比で$\beta$線が約10倍$\sim$100倍程度高い。そのため、鉛含有防護手袋又は革手袋を装着し、作業者のローテーションにて$\beta$線による手部被ばくの低減を図ってきた。しかし、鉛含有防護手袋又は革手袋装着作業は作業効率の低下及び廃棄物低減の観点から再使用(複数回)が多く、さらに、一番外側の手袋であるため表面に汚染物が付着し計画外の$\beta$線による被ばくを生じたこともあり対策が必要になっていた。第44回研究発表会において適切な防護装備や時間管理等について紹介したが、今回は、汚染付着防止を図るため鉛含有防護ゴム手袋装着時の減衰ファクター及び作業性等についてセル内で試験を行い得られた試験データ及び知見について示す。