福島県で採取した植物中の安定元素と放射性セシウム、ストロンチウムの関係
日本保健物理学会第49回研究発表会
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- 開催年月日
- 2016年6月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 弘前
- 国・地域
- 日本
東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、植物中の放射能濃度や土壌-植物間の移行係数などの調査研究が報告されてきた。本研究では、福島県で採取した植物に含まれる放射性核種に加えて安定元素も測定し、両者の相関関係などを検討した。概して、植物中のアルカリ金属とCs-137に明確な相関はなかったが、アルカリ土類金属とSr-90では正の相関がみられた。経根吸収は土壌などの様々な環境条件に依存するため、詳細な検討が必要であるが、本結果は多くの先行研究と整合することを確認した。