2020年2月
19世紀ドイツにおける教育機関設立後のオルガン教育 : 創立1843年から1880年ごろまでのライプツィヒ音楽院の本試験Hauptprufungと学籍簿Inskription,学修証明書Zeugnisからの考察
北海道教育大学紀要. 教育科学編
- 巻
- 70
- 号
- 2
- 開始ページ
- 253
- 終了ページ
- 263
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 北海道教育大学
本研究は現代的な意味での音楽大学,音楽の高等教育機関が設置された後,ドイツではどのようにオルガニストの教育が変容したかを,ドイツで最も古いとされるライプツィヒ音楽院に残された資料をもとに1843年から1880年ごろまで考察を行った。その結果,また教授される楽曲はバッハを主にしながらも,同時代の楽曲を用いていたことが分かった。またこの類の教育機関が設置される前のオルガニスト同様に宮廷楽長など幅広い分野での活躍は残存している。また教職との結びつきは残るものの,卒業後の行き先としてかつての教職を兼ねるオルガニストが選ばれることはなかったと思われる。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1344-2554
- CiNii Articles ID : 120006825409
- CiNii Books ID : AA11273292