MISC

2013年11月

原発性アルドステロン症に併発したサブクリニカルクッシング症候群が症候性に移行した1例

泌尿器科紀要
  • 稲垣 裕介
  • ,
  • 植村 元秀
  • ,
  • 中田 渡
  • ,
  • 中井 康友
  • ,
  • 高山 仁志
  • ,
  • 辻村 晃
  • ,
  • 野々村 祝夫
  • ,
  • 北村 哲宏
  • ,
  • 大月 道夫

59
11
開始ページ
719
終了ページ
722
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
泌尿器科紀要刊行会

42歳女性。15年前にクッシング病で下垂体腺腫摘出術が施行され、2年経過でステロイドの補充は終了した。その後も定期的に経過観察されていたが、性腺刺激ホルモンの低下以外にはホルモン値に異常は認められなかった。だが、5年前に原発性アルドステロン症およびサブクリニカルクッシング症候群と診断され、経過観察されていたが、今回、アマチュアボクサーとしての厳密な食事療法を継続しているにも関わらず体重が1年間に10kg増加したため精査目的で入院となった。腹部CTでは右副腎に2.5cm大の内部均一な結節影が認められた。また、デキサメサゾン非抑制下131 I-アドステロール副腎シンチグラフィーでは結節影に一致して集積の上昇がみられるも、対側副腎への集積は認められなかった。以上より、本症例サブクリニカルクッシング症候群の増悪と診断し、単孔式腹腔鏡下右副腎摘除術が施行された。その結果、摘出標本の病理組織所見では核異型や核分裂像はほとんどなく、壊死や被膜浸潤、血管への浸潤も認められず腺腫で、アルドステロン産生腺腫にみられる核の形態の揃った淡明名細胞が認められた。尚、目下は術後4ヵ月経過でコルチゾールの補充を行っているにも関わらず体重は5.6kg減少しており、血圧は正常範囲内で推移している。

ID情報
  • ISSN : 0018-1994
  • 医中誌Web ID : 2014076772

エクスポート
BibTeX RIS