2003年 - 2004年
質的研究によって収集したインタビュー記録等のテキストデータの定量的解析法の検討
文部科学省 科学研究費補助金(萌芽研究) 萌芽研究
- 課題番号
- 15659505
- 体系的課題番号
- JP15659505
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 2,800,000円
- (直接経費)
- 2,800,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究の目的は、質的研究や自由記載などによって得られたテキスト型のデータに対して、定量的な解析法を実行しようとするものである。この際に生じる2つの問題について検討した。一つはテキストを分かち書き処理した後、分析のための変数としてのキーワードの抽出、選択であり、もう一つは適用可能な分析手法である。前者については、まず、句読点や括弧などの記号、意味を持たない助詞および助動詞、他の単語との関わりが乏しい接続詞、感動詞が分析から除外できることが判った。故に、テキストデータを分析する上で、対象とすべき品詞は、名詞・代名詞、動詞、形容詞、形容動詞、副詞の5種類とすれば良い。次に扱うキーワードの数であるが、分析の対象を個人から得た文章全体とする場合には、対象数の10〜20%程度、分析対象を個々の文(センテンス)とする場合には、レコード数の数%までにするのが適当である。ただし、いずれの場合も結果の解釈という点からは、単語数の上限を300〜500語程度にすべきである。後者の分析手法に関しては、用いるデータが文章またはセンテンス内でのキーワードの使用の有無という2値データであるため、適用可能な方法としては、そのまま質的データの解析法を用いる、全てのキーワードの組合せについて、四分点相関係数を算出して、量的データの解析法を用いる方法、全てのキーワード間の類似性を算出して多次元尺度法を用いる方法が考...
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- 課題番号 : 15659505
- 体系的課題番号 : JP15659505