Profile Information

Affiliation
Professor, Center for Antarctic Programs, National Institute of Polar Research
Professor, The Graduate University for Advanced Studies
Degree
Dr. Science(Mar, 1994, Hokkaido University)

Researcher number
50211769
J-GLOBAL ID
200901028514273090
researchmap Member ID
5000093730

研究課題と活動状況: 極域のみならず、地球規模の気候形成・変動に重要な役割を果たしている海氷成長・融解過程と、それに関連する海洋構造・循環特性の変動を主な研究対象としている。特に海氷域内に形成される開水面や疎氷域であるポリニヤ域の実態、南極大陸周辺の沿岸定着氷や沖合流氷域の長期変動特性、南大洋高緯度域の海洋物理過程を明らかにすることを目的として、現地観測と各種データ解析を進めている。例えば、南大洋インド洋区の季節海氷域に展開したプロファイリングフロートの挙動と海氷消長との関連、積雪が寄与する海氷成長機構など、現地観測に加えて衛星観測からの情報、地上気象観測データなどを総合的に解析して、極域海洋の研究に取組んでいる。


Papers

  65

Misc.

  70

Books and Other Publications

  7

Presentations

  59

Research Projects

  17

Social Activities

  49

Other

  3
  • 南極観測船「しらせ」における海氷厚モニタリング手法の開発に関する研究(2001、独立行政法人海上技術安全研究所)
  • (1)南極域:第31次南極地域観測隊(越冬隊)(1989-1991)、東京水産大学海鷹丸第64次航海(1996)、第41次南極地域観測隊(越冬隊)(1999-2001)、第44次南極地域観測隊(夏隊・専用観測船)(2003)、第49次南極地域観測隊(越冬隊)(2007-2009)、第55次南極地域観測隊(越冬隊)(2013-2015)、第60次南極地域観測隊(夏隊)(2018-2019)、第63次南極地域観測隊(夏隊)(2021-2022) (2)北極域:スバールバル諸島ニーオルスン周辺海洋観測(1991、1993)、グリーンランド海海洋観測(1992)、カナダ北極圏ノースウォーター海洋観測(1997)、バレンツ海海洋観測(1999)
  • 極域海洋物理および海氷に関する研究として、次の課題に重点的に取り組む。①南大洋高緯度域で展開しているプロファイリングフロートの観測データおよび衛星・気候データを用いて、インド洋区南極発散域の海氷消長、水塊、流れの構造を解析する。海氷分布の特異性を生む海洋現象とその季節・年々変化を海洋-大気システムとして考察することにより、特に底層・深層水の挙動やポリニヤ形成・維持機構の理解を進める。②沿岸海氷域(特に多年性定着氷)としてリュツォ・ホルム湾に着目し、海氷流出現象をもとに沿岸定着氷の長期変動機構について解明する。これは国際極年2007-2008に開始されたる沿岸定着氷監視ネットワーク(Antarctic Fast-Ice Network: AFIN)にも貢献しており、国際共同研究の推進にも努めている。これら集約するデータ・情報を中心に海氷データベースを稼動させ、新たな研究課題の抽出や現地行動上の安全対策や新観測船で導入する物資輸送システムの検討・作業支援にも役立てる。③気水圏分野が担う南極観測として海氷・海洋循環変動モニタリング研究観測を継続させると共に、南極観測船「しらせ」における海氷モニタリングシステムを用いた研究観測を継続する。また、既存データのアーカイブと公開作業も進める。これらは共同研究および南極観測事業の一環として取り組む。研究の力点は南極域に置くが、両極域研究として北極域の海氷・海洋研究も注視し、地球規模の海氷・海洋変動を通した北極研究の動向把握に努める。そのために情報収集と国内外共同研究者との交流を維持する。これらは、国内の極域海洋研究コミュニティにおける共同研究の推進にも貢献するものである。