2020年4月 - 2023年3月
環状desmosineペプチドの合成とLC-MS/MS解析
科学研究費補助金 基盤研究(C) 基盤研究(C)
弾性線維エラスチンは、皮膚や靭帯、血管などの弾性・伸縮性に寄与するタンパク質であり、ピリジニウムを含むアミノ酸であるデスモシン類を中心とする架橋構造をもつ。しかし、架橋部位周辺の化学構造は長い間、解明されていない。我々は、パラジウム触媒を用いたクロスカップリング反応などに基づく有機合成化学的戦略により、デスモシン類の世界初かつ唯一の全合成(化学合成)を達成している。
本研究では、確立した有機合成法を基盤として、これまでの研究で推定されているアミノ酸配列に基づくエラスチン架橋部位の環状ペプチド型デスモシン類の化学合成と、LC-MS/MS(高速液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析計)分析によるエラスチン架橋構造の同定を目的とする。
出発物質である三置換ハロピリジンと対応するアミノ酸との段階的なクロスカップリング反応を遂行した。この際、最初の薗頭クロスカップリングは収率・再現性よく進行したが、2段階目の根岸クロスカップリングに収率・再現性ともに課題を残した。原因を究明中である。現在のところ、カップリング体の合成までを完了している。
本研究では、確立した有機合成法を基盤として、これまでの研究で推定されているアミノ酸配列に基づくエラスチン架橋部位の環状ペプチド型デスモシン類の化学合成と、LC-MS/MS(高速液体クロマトグラフィー-タンデム質量分析計)分析によるエラスチン架橋構造の同定を目的とする。
出発物質である三置換ハロピリジンと対応するアミノ酸との段階的なクロスカップリング反応を遂行した。この際、最初の薗頭クロスカップリングは収率・再現性よく進行したが、2段階目の根岸クロスカップリングに収率・再現性ともに課題を残した。原因を究明中である。現在のところ、カップリング体の合成までを完了している。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K05734
- 体系的課題番号 : JP20K05734