論文

査読有り
2021年6月

生活圏に隣接する森林からのセシウム137流出量; 除染地と未除染地の比較

Global Environmental Research (Internet)
  • 新里 忠史
  • ,
  • 渡辺 貴善

24
2
開始ページ
129
終了ページ
136
記述言語
英語
掲載種別

降雨期の福島県の森林において、土壌侵食に伴うセシウム137流出量の3年間にわたるモニタリングを除染地および未除染地において実施した。その結果、除染地でのセシウム137流出量は未除染地の10から14倍多いものの、除染地からのセシウム137流出率は林床被覆の回復に対応して3.24\%から0.61\%に減少した。林床被覆が60\%以上に達すると、除染地でのセシウム137流出量は変動が小さくなり、流出率は未除染地と同レベルとなった。林床被覆の回復に伴うセシウム137流出量の減少は、雨滴衝撃に対する林床の保護効果の回復および流出物に含まれるセシウム137濃度の比較的高い土壌成分の割合が減少することによると考えられる。

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URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069719
ID情報
  • ISSN : 1343-8808

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