ハンドヘルド型蛍光X線分析装置を用いたウラン,プルトニウム分析の適用性評価
令和4年度日本原子力学会北関東支部リモート若手研究者・技術者発表会
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- 開催年月日
- 2023年1月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- online
- 国・地域
- 日本
ウラン(U),プルトニウム(Pu)の非破壊分析法の一つである蛍光X線(XRF)分析法は、据置型装置による測定が一般的であるものの、測定可能な試料の寸法が制限されるため、試料室の大きさに合わせ、試料の分取や測定容器への移し替えが必要となる。また、放射性試料中のPuのXRF測定は、汚染や被ばく管理の観点から、試料をグローブボックスへ搬入したのち、試料を密封している塩化ビニル製の袋を開封し、測定容器への移し替え等を実施するため、熟練技術と時間を要する課題があった。本研究では、試料寸法の制約を受けないハンドヘルド型XRF装置を用いて、塩化ビニル製の袋内に密封された試料について、袋の外側からX線照射部を対象試料に密着させてのU, Puの簡易定量を試みた。その結果、Puから発生する放射壊変由来のX線の影響を補正することで、試料のグローブボックスへの搬入や開封等の手間が不要な、U, Puの分析に適用できることを確認した。