2011年4月
HLW地層処分におけるオーバーパック溶接部の長期健全性,2; 還元条件下における腐食特性
Corrosion Engineering, Science and Technology
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- 巻
- 46
- 号
- 2
- 開始ページ
- 212
- 終了ページ
- 216
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1179/1743278210Y.0000000021
炭素鋼オーバーパックの長期健全性を予測するため、還元条件下での炭素鋼溶接部の腐食挙動が調べられた。本研究で用いた試験片は3つの溶接方法(GTAW, GMAW, EBW)から作成された。各試験片には全面腐食が観察され、溶接部における腐食速度は母材と同等かそれ以下となった。浸漬期間中に吸収された水素量は3年間で2.48$\times$10$^{-5}$ mol kg[Fe]$^{-1}$(0.05ppm)以下であり、水素脆化の影響がほとんどない値となった。水素脆化感受性は母材で最も大きく、溶接による悪影響はほとんどないことが示された。溶接された炭素鋼オーバーパックは還元条件下で期待される寿命期間中耐食性を有すると考えられる。
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- DOI : 10.1179/1743278210Y.0000000021
- ISSN : 1478-422X