2016年4月 - 2019年3月
「質感照明評価法」を目指した、照明特性が質感認識に与える影響の検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、質感の見えの忠実度と印象に基づく“質感照明評価法”の提案に向けて、照明の配光特性と光色が質感認識に与える影響を解明することを目的としている。照明の拡散度と物体の質感認識の関係を解析するため、ミニチュアの部屋内に様々な表面特性(粗さ、凹凸度、光沢度等)を持つ刺激を用いて光沢感や凹凸感の評価を行った。その結果、視感評価は物体の表面特性と照明の拡散性の影響を受けること、光沢を含む刺激は照明の拡散性の影響が大きいことが示された。また、実験刺激の輝度統計量と質感の見えの関係が示唆された。以上より、測光的パラメータを用いて質感の見えを定量化し、質感照明評価の指標を作成できる可能性が示された。
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- 課題番号 : 16K00368
- 体系的課題番号 : JP16K00368