2019年2月
痔疾および痔疾用医薬品に対する生活者の知識および意識の実態調査
医療薬学
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- 巻
- 45
- 号
- 2
- 開始ページ
- 106
- 終了ページ
- 114
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本医療薬学会
痔疾およびその治療に対する知識や意識の実態を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施し、痔疾についての理解と適切な治療行動を推進するための問題点について検討した。本研究は、平成26年7月18日〜平成26年7月22日の調査期間にWeb上で質問を配信し、匿名にて回答を求めた。まず20〜69歳の男女60000名を対象としたスクリーニング調査(一次調査)を実施し、その回答結果を基に、本調査(二次調査)対象者1236名を抽出した。二次調査では、痔疾に対する知識理解度および意識に加え、痔疾を自覚した時の治療行動に対する意識並びに理解度等について解析することを目的として回答を求めた。痔疾を自覚した経験のある生活者は、一次調査対象者全体の35.5%で男女差はみられず、20〜60代の間において年代が上がるごとにわずかに増加傾向を示した。また、一次調査において、現在、痔疾の症状を自覚すると回答した6000名の72.6%が、医療機関およびOTC医薬品のいずれも利用していない実態が明らかとなった。二次調査の対象者(1236名)において痔疾には三つの種類があることを認知していたのは、全体の25.8%に留まった。二次調査対象者のうち、自分が痔疾に罹患しているという確信を持つ人の割合は86.3%にのぼった一方、自分が罹患する痔疾の種類を正確に把握できている、自分の罹患する痔疾の種類が分からないと回答した人の割合が、それぞれ51.8%、30.7%であった。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1346-342X
- eISSN : 1882-1499
- 医中誌Web ID : 2019142812
- ORCIDのPut Code : 54214337
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