論文

査読有り
2021年8月

J-PARC高周波イオン源から引き出されたビームの高時間分解能でのエミッタンス測定

AIP Conference Proceedings 2373
  • 柴田 崇統*
  • ,
  • 神藤 勝啓
  • ,
  • 和田 元*
  • ,
  • 小栗 英知
  • ,
  • 池上 清*
  • ,
  • 大越 清紀
  • ,
  • 南茂 今朝雄*

開始ページ
050002\_1
終了ページ
050002\_9
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1063/5.0057418

J-PARCの2MHz高周波イオン源から引き出された負水素イオンビームのエミッタンスやTwissパラメータの振動を、RFQ入口の位置に設置した二重スリット型のエミッタンスモニターを用いて測定した。このエミッタンスモニターには、新たに開発した毎秒60メガサンプルのデータ取得系を備えており、数MHzのビーム振動ならば十分な時間分解能で測定することができる。本測定から、ビームの位相空間は(1)ビームコア部分に存在するDC成分、(2)ビームコア部分とハロー部分の両方で存在する2MHz成分、(3)ビームハロー部分でわずかに存在する2倍高調波(4MHz)成分の3つの成分で構成されていることが分かった。主成分は2MHz成分であり、これはビームエミッタンスの振動周波数を決めている。今回の実験で得られたビームエミッタンスは0.34$\pi$ mm-mradのDC成分に、約0.04$\pi$ mm-mradの2MHz振動成分の振幅が重畳していることが分かった。この結果は、イオン源から引き出されたビームが、2mほどの磁場集束系を通過しても約10\%の高周波振動成分を持っていることを示している。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1063/5.0057418
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5069567
ID情報
  • DOI : 10.1063/5.0057418

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