2014年3月
幌延深地層研究計画における地震研究; 地震観測データおよびそれらの解析結果; 2003$\sim$2012年度
JAEA-Research 2014-002
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- 巻
- 2014
- 号
- 2
- 開始ページ
- 69
- 終了ページ
- 2,1-69
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- DOI
- 10.11484/jaea-research-2014-002
- 出版者・発行元
- 日本原子力研究開発機構
本研究の目的は、地質環境の長期安定性に関する地震データを得るために必要な観測技術と解析技術を検討することである。幌延地域を事例とした地震観測網の整備と約9年間の観測を通じて、多雪寒冷な環境下に対するピットを用いた地震計設置の有効性などの観測技術を確認した。比較的軟弱な地盤における観測点の性能は、バックグラウンドノイズと地震を識別できる加速度が1mGal程度であった。解析技術については、観測データが震源決定に有効な範囲を確認した。また、Multiplet-clustaring法とDouble-Difference法(DD法)を適用することにより、震源決定精度を高めるための解析条件を確認した。これらの解析法は震源が集中するときに適用性が高いと推定された。DD法は震源に近い観測点を含む多数のデータを用いた結果、解析結果の信頼性が向上した。メカニズム解を求めた結果、東西圧縮の逆断層型が認められた。これは想定されている広域応力場や地質構造と調和した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11484/jaea-research-2014-002
- CiNii Articles ID : 40020070998
- CiNii Books ID : AA12117124