2012年4月 - 2014年3月
新しいペプチドーム解析法を用いた飲酒による血圧変動起因物質の探索
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
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- 課題番号
- 24659341
- 配分額
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- (総額)
- 3,900,000円
- (直接経費)
- 3,000,000円
- (間接経費)
- 900,000円
アルコールの循環器系への作用を解明するために、飲酒後に血圧と連動して変化するペプチドを探索した。飲酒45分後には血圧は低下し、この低下は飲酒後2~3時間持続した。飲酒後の後期には飲酒前に比べて、m/z 2662とm/z 2380のペプチドは有意に減少し、m/z 1467のペプチドは有意に増加した。m/z 1467とm/z 2662はフィブリノゲンα鎖由来断片ペプチドと同定され、m/z 2380は補体C4a由来断片ペプチドであることが明らかになった。このうちm/z 1467とm/z 2662のペプチドは、アルコール依存症患者で断酒後に変動すると報告されているペプチドとアミノ酸配列が一致していた。