2009年 - 2011年
高齢者における飲酒習慣と動脈硬化性疾患のリスクとの関連性に関する疫学研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
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- 課題番号
- 21390211
- 配分額
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- (総額)
- 18,460,000円
- (直接経費)
- 14,200,000円
- (間接経費)
- 4,260,000円
飲酒の動脈硬化リスク要因への影響には、功罪両側面が存在する。飲酒者では非飲酒者に比べて、善玉のHDLコレステロールが高く、悪玉のLDLコレステロールが低い。また、肥満および高血糖のリスクは適正飲酒者では非飲酒者より低い。これらの飲酒による有益な効果は高齢者では若年者より少なかった。一方、飲酒によるデメリットは主に飲酒による高血圧で説明される。飲酒による血圧上昇は、若年者より高齢者でより著明であった。従って動脈硬化予防の見地からは、高齢者では若年者よりも適正飲酒量を低く設定すべきであると考えられる。