2019年4月 - 2023年3月
脳卒中後リハビリテーションによる回復メカニズムの回復時期縦断的理解
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
脳損傷後のリハビリテーション(リハビリ)が効果的な時期が存在すると考えられているが、慢性期においても一定のリハビリの効果は認められる。では、機能回復の幅が大きいとされる回復期と慢性期リハビリによる機能回復メカニズムは同一であろうか。本研究では、回復期と慢性期に着目して、それぞれの神経回路再構築メカニズムを明らかにする。回復期と慢性期で共通して観察される神経回路再構築と非共通な神経回路再構築をAMPA受容体に着目して明らかにし、脳損傷後の機能回復メカニズムを回復時期縦断的に明らかにすることを目的とする。
これまでの成果として、内包出血モデルを作製し、AMPA受容体標識PET probeを用いたPET(AMPA受容体PET)撮像を進めてきた。2021年度の研究実績として、内包出血モデルラットを用いて、AMPA受容体高発現部位の検討を行った。少数での定性的な検討ではあるが、損傷3か月後から1か月間のリハビリ(5日/週)を行うと、損傷半球の運動関連領野、線条体にAMPA受容体高集積領域を認めた。興味深いことに、十分な機能回復を示さなかったラットについても、AMPA受容体高集積部位が認められた。現在、回復動物と非回復動物間における、AMPA受容体高発現部位の領域の違いや体積の違いについて検討を行っている。
これまでの成果として、内包出血モデルを作製し、AMPA受容体標識PET probeを用いたPET(AMPA受容体PET)撮像を進めてきた。2021年度の研究実績として、内包出血モデルラットを用いて、AMPA受容体高発現部位の検討を行った。少数での定性的な検討ではあるが、損傷3か月後から1か月間のリハビリ(5日/週)を行うと、損傷半球の運動関連領野、線条体にAMPA受容体高集積領域を認めた。興味深いことに、十分な機能回復を示さなかったラットについても、AMPA受容体高集積部位が認められた。現在、回復動物と非回復動物間における、AMPA受容体高発現部位の領域の違いや体積の違いについて検討を行っている。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K19913
- 体系的課題番号 : JP19K19913