共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

脳卒中後リハビリテーションによる回復メカニズムの回復時期縦断的理解

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
19K19913
体系的課題番号
JP19K19913
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

脳損傷後のリハビリテーション(リハビリ)が効果的な時期が存在すると考えられているが、慢性期においても一定のリハビリの効果は認められる。では、機能回復の幅が大きいとされる回復期と慢性期リハビリによる機能回復メカニズムは同一であろうか。本研究では、回復期と慢性期に着目して、それぞれの神経回路再構築メカニズムを明らかにする。回復期と慢性期で共通して観察される神経回路再構築と非共通な神経回路再構築をAMPA受容体に着目して明らかにし、脳損傷後の機能回復メカニズムを回復時期縦断的に明らかにすることを目的とする。
これまでの成果として、内包出血モデルを作製し、AMPA受容体標識PET probeを用いたPET(AMPA受容体PET)撮像を進めてきた。2021年度の研究実績として、内包出血モデルラットを用いて、AMPA受容体高発現部位の検討を行った。少数での定性的な検討ではあるが、損傷3か月後から1か月間のリハビリ(5日/週)を行うと、損傷半球の運動関連領野、線条体にAMPA受容体高集積領域を認めた。興味深いことに、十分な機能回復を示さなかったラットについても、AMPA受容体高集積部位が認められた。現在、回復動物と非回復動物間における、AMPA受容体高発現部位の領域の違いや体積の違いについて検討を行っている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K19913
ID情報
  • 課題番号 : 19K19913
  • 体系的課題番号 : JP19K19913