2020年4月 - 2024年3月
現代君主制における制度的社会エリート統制:モロッコ・ヨルダンの比較事例研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は、ヨルダン、モロッコの比較事例研究を通し、中東の強権的な君主制が統治機構を利用して社会的なエリートを統制するプロセスの実態を明らかにすることを目的とするものである。本研究は特に、社会構成(特にエスニシティ)や制度配置(特に政党組織の配置)に注目し、中東君主制における社会エリート統制を探求している。この課題を達成するため、本研究では、1. ヨルダン・モロッコ両国を対象に、1992年から2019年の閣僚人事動向、および閣僚経験者の経歴と、社会的地位に関する情報を収集するとともに、2. 両国の同時期における政党システムの発展の経路を追い、3. その関係性を考察するという構想を持っている。
コロナ禍により、現地でのフィールドワークが困難な状況が続いており、本研究課題に関連する新しい情報を入手することが難しいことから、第2年度にあたる本年度も、初年度と同様、これまでに入手したデータをもとにした分析、成果発信が研究活動の中心となった。
本年度は国内外で多くの研究成果報告の機会を得て、ヨルダン君主制における社会構成(特にエスニシティ)や制度配置(特に政党組織の配置)に関する知見を深めることができた。昨年度の成果報告は現代中東政治研究者を主要なオーディエンスとしていたが、本年度は比較政治学、国際政治学、およびイスラーム研究者からも助言を得ることができた。
昨年度と同様、モロッコの事例研究に関しては積み残しが生じている。残りの年度では、モロッコの事例研究を中心に、本研究の問いの解明を進めていきたい。
コロナ禍により、現地でのフィールドワークが困難な状況が続いており、本研究課題に関連する新しい情報を入手することが難しいことから、第2年度にあたる本年度も、初年度と同様、これまでに入手したデータをもとにした分析、成果発信が研究活動の中心となった。
本年度は国内外で多くの研究成果報告の機会を得て、ヨルダン君主制における社会構成(特にエスニシティ)や制度配置(特に政党組織の配置)に関する知見を深めることができた。昨年度の成果報告は現代中東政治研究者を主要なオーディエンスとしていたが、本年度は比較政治学、国際政治学、およびイスラーム研究者からも助言を得ることができた。
昨年度と同様、モロッコの事例研究に関しては積み残しが生じている。残りの年度では、モロッコの事例研究を中心に、本研究の問いの解明を進めていきたい。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K20061
- 体系的課題番号 : JP20K20061