MISC

2019年8月

第4腓骨筋を伴った長・短腓骨筋腱脱臼の1例

日本足の外科学会雑誌
  • 有馬 佑
  • ,
  • 松原 秀憲
  • ,
  • 吉田 泰久
  • ,
  • 宇賀治 修平
  • ,
  • 濱田 知
  • ,
  • 土屋 弘行

40
1
開始ページ
234
終了ページ
236
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本足の外科学会

稀な長・短双方の腓骨筋腱脱臼を経験したので報告する。症例は33歳の男性で、ロッククライミングの競技中に右足関節を捻り受傷した。外果不全骨折の疑いでギプス固定での6週間の保存的治療後も競技中の痛みが継続したため当院に紹介となった。腓骨上に腓骨筋腱を疑う索状物を触知し、徒手整復は困難な状態だった。MRIにて長・短双方の腓骨筋腱の脱臼が確認でき、長・短腓骨筋腱脱臼と診断し手術を施行した。腓骨筋腱が本来存在する腓骨後方に、腓骨遠位端まで筋成分を伴う第4腓骨筋が存在しており、再脱臼のリスクになると考え第4腓骨筋を切除した。Das De変法にて上腓骨筋支帯を腓骨後縁に縫着し手術終了とした。術後半年でロッククライミングの競技復帰も可能となり患者満足度も高かった。本症例は第4腓骨筋の筋成分が腓骨遠位端付近まで存在する状態(low-lying muscle belly)だったことが長・短腓骨筋腱脱臼の誘因になった可能性がある。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0916-7927
  • 医中誌Web ID : T816140057

エクスポート
BibTeX RIS