講演・口頭発表等

国際会議

$^{36}$Cl含有塩水を用いた上部端栓ねじ構造部における塩化物イオンの移行挙動評価

Fukushima Research Conference on Corrosion Prediction and Mitigation for Key Components of Fukushima Daiichi NPS (FRC-CORR 2017)
  • 関尾 佳弘
  • ,
  • 山県 一郎
  • ,
  • 前田 宏治
  • ,
  • 上野 文義

開催年月日
2017年11月
記述言語
英語
会議種別
国・地域
日本

福島第一原子力発電所4号機で使用された軽水炉用燃料ロッドの上部端栓は、Zircaloy-2製ボルトとSUS304L製ナットで構成されており、ねじ構造部を形成している。過去に行われた4号機に保管されていた新燃料集合体の詳細検査の結果、このねじ構造部近傍に海水成分の存在が確認された。このねじ構造部内に塩化物イオンが残留している場合、すきま腐食が発生する可能性があり、既に共用プールへ移送された燃料集合体についてもその構造健全性に影響を与える可能性がある。本研究では、事故当初の4号機使用済燃料プールの水質を模擬した条件下にて、上部端栓ねじ構造部における海水成分の移行挙動を放射性トレーサCl-36を用いて調査した。この結果、上部端栓ねじ構造部に侵入した塩化物イオンは、塩化物イオン濃度の低下による水質改善に伴って取り除かれることを定性的かつ定量的に確認した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5061071