基本情報

所属
京都大学 大学院文学研究科 特定研究員
(兼任)文学部 非常勤講師
京都芸術大学 芸術学部・通信教育部 非常勤講師
学位
学士 (国際教養学)(2019年3月 横浜市立大学)
修士 (教育学)(2021年3月 京都大学)
博士 (文学)(2024年3月 京都大学)

連絡先
watanabe.ryoichi.5wkyoto-u.ac.jp
研究者番号
71006252
ORCID iD
 https://orcid.org/0000-0002-0739-2137
J-GLOBAL ID
202001012570690919
researchmap会員ID
R000015093

★最近の活動 (2024)★

受賞

渡部綾一. academist 10th anniversary AWARD Open academia 賞, academist, 4月, 2024年.

 

★書籍

渡部綾一. (2024). コラム③ 心理学部・学科以外から心理学の道へ. 日本心理学会 (監修)・富田健太・讃井知 (編). 大学で心理学を学びたいと思ったときに読む本. 誠信書房.

 

★論文

坂田・渡部. (2024).  実験心理学的手法を用いた幼児・児童のオンライン実験. 心理学評論. 67(1), 36-45.  

Watanabe, R. & Moriguchi, Y. (2024) Development of Emergent Processes of Consciousness with Levels of Processing. Frontiers in Psychology, 15, 1337589.

 

★国際会議

Watanabe, R., Tsuchiya, N., Qianchen, L., Myowa, M., & Moriguchi, Y., “Does the filling-in phenomenon in momentary natural scene images occur in children?”, ASSC 27 (Association for the Scientific Study of Consciousness), Tokyo, Jul, 2024.

Watanabe, R. & Moriguchi, Y. “Development of Time Threshold and Emergent Process of Visual Consciousness with the Level of Task Processing”, BCCCD24 (Budapest CEU Conference on Cognitive Development), Budapest, Jan, 2024.

 

★国内会議

NewWatanabe, R. & Moriguchi, Y., “Pilot Study on Children's Similarity Judgements of 93 Colors”, Qualia Structure Grant Meeting 2024, Shonan, Nov, 2024.

渡部綾一. "幼児・児童における視覚的意識の発達", 日本発達心理学会第35回大会, 大阪, 3月, 2024.

 

★研究費・研究プロジェクト

New渡部綾一. 幼児・児童期の子どもにおける視聴覚の知覚的意識の発達過程とその認知神経基盤の検討. 研究活動スタート支援, 日本学術振興会. 2024-07-31 – 2026-03-31, 

New渡部綾一. 意識の発達の多様性を解明し、子どもたちが生きやすい社会を目指す! academist Prize, academist.  

 

研究内容

私は、意識と意識の神経メカニズムの発達を、3~12歳の子どもと成人を対象に、実験室やオンラインの心理学実験と神経活動計測を組み合わせて、研究しています。バックワードマスキング法などによって、主観的に刺激が見える条件と見えない条件を作ります。その際の、刺激の判別課題 (何が見えたか) の成績を客観指標、主観的な見えの報告 (見えなかった~はっきり見えた) や確信度 (回答への自信) を主観指標、脳波や脳血流動態を神経指標として、3指標および3指標の関係がどのように発達するかを検討しています。また、刺激に幾何学図形や色、数字や文字、動物や乗り物、風景画像など、さまざまな刺激を用いることによって、意識の生じ方の違いや、意識が持つ情報量の大きさなどの発達的変化を明らかにしたいと思っています。視覚的意識の発達の知見を他の感覚に拡張することや自己意識との関係を検討することで、包括的に意識の発達の解明に挑戦しています。

 

目指す研究者

私は、「学際的で国際的に活躍する研究者」と「次の世代の研究者を育てる研究者」、「研究と現場、家庭をつなぐ研究者」を目指しています。


学際的かつ国際的に活躍する研究者:意識の発達の解明には、発達科学と神経科学を中心に、心理学や哲学、情報学など多くの学問分野の知見が必要であり、私一人では解決することは困難です。私自身の学際性が重要であることは当たり前ですが、国の垣根を越えて、各分野の研究者および学際分野の研究者と協力して意識の難題に挑む必要があります。また、意識と発達の両方に深い理解のある私が意識の発達研究の国際的なリーダーとして研究を進めていくことは、科学の進歩に繋がると考えます。


次の世代の研究者を育てる研究者:次の世代の研究者を育てることも研究者の教育者としての役割です。大学院生やポスドク研究者の就職や経済的な問題は深刻であり、私も、働きながら苦しい状況のなかで時間を捻出しながら研究を行っていました。この状況では、日本の研究力は維持さえできなく、どんどん下がっていきます。私は、次の世代の研究者に、研究の技法とおもしろさを指導するだけでなく、彼らが研究に集中できる研究環境と研究生活を守りたいです。


研究と現場、家庭をつなぐ研究者:言葉の話せない乳児や、あるいは、自分の気持ちをうまくコントロールできない、伝えることができない幼児や児童、複雑な葛藤で苦しんでいる思春期や青年期の子どもや若者の意識体験を現場や家庭に共有することで、子どもや若者だけでなく、彼らに関わる教育者や養育者の負担を軽減できると私は考えます。子どもや若者が生きやすい社会になるために、意識の発達研究は重要な知見を社会に貢献します。

 

ブログ

https://learnerchilddevelopment.hatenablog.com/

YouTube

https://www.youtube.com/channel/UCygqjafJ8zhQnnvbQdiWD3A


論文

  10

MISC

  7

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  25

担当経験のある科目(授業)

  5

所属学協会

  4

共同研究・競争的資金等の研究課題

  8

学術貢献活動

  1

社会貢献活動

  5