2019年8月
周期性干渉除去のための適応サイドバンド選択法
電子情報通信学会論文誌
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- 巻
- J102-B
- 号
- 8
- 開始ページ
- 595
- 終了ページ
- 604
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.14923/transcomj.2018wfp0011
広帯域な周期性干渉信号による無線システムの特性劣化を補償する周期性干渉補償器のための適応サイドバンド選択法を提案する.提案法は所望変調信号以外の周波数帯すなわちサイドバンドを適応的に選択し,このサイドバンドの信号を用いて線形干渉の原理に基づき所望信号のSINR(Signal to Interference and Noise power Ratio)を改善する.本論文では,この適応選択のためのアルゴリズムを提案する.提案法は所望変調信号に加えて,複数の変調信号が同時に受信される現実的なモデルにおいても,高い干渉抑圧能力を有する.この特性を理論解析によって示すとともに,計算機シミュレーションにより評価する.所望の変調信号帯におけるCIR (Carrier to Interference power Ratio)が0dB,CNR (Carrier to Noise power Ratio)が30dBの環境で,ランダムにサイドバンドを選択した場合と比較し約26dBの特性改善が得られることを示す.また,提案法は理論的な上界を達成する選択法とほぼ同等の特性を達成しつつ,演算量は1/100程度で実現できることも示す.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14923/transcomj.2018wfp0011
- ISSN : 1344-4697
- CiNii Research ID : 1390009224357434112