共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

IFALDの病態解明に基づく大建中湯を用いた新規治療法の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 矢野 圭輔
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  • 家入 里志
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  • 大西 峻
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  • 山田 和歌
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  • 川野 孝文
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  • 加治 建
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  • 中目 和彦
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  • 町頭 成郎
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  • 向井 基
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  • 山田 耕嗣
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  • 桝屋 隆太
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  • 春松 敏夫

課題番号
18K08578
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

小児外科疾患である多発小腸閉鎖や中腸軸捻転、壊死性腸炎等により大量小腸切除を余儀なくされた短腸症候群患児らは、長期絶食下での完全静脈栄養(TPN)による術後管理が必要になる。TPN管理下におかれた患児では腸管不全関連肝障害(IFALD)を発症し、予後に大きな影響を与えることがあるが、IFALDの発症に関しては全体が明らかにされていない。一方、大建中湯は、一般的にイレウスの治療に用いられている漢方薬で、近年その下部消化管運動促進作用以外に、血流増加作用と炎症性サイトカインの抑制に働くことが示されつつある。
本研究では消化管に様々な効果的作用をもつ大建中湯を用いて、短腸症候群モデルラットにより短腸症候群・長期絶食におけるIFALDの発症機序を明らかにするとともに、IFALDの予防的治療法を開発することを目的とする。
本年は、7週齢の雄性SDラットを本研究のモデル動物とし、ヒトの平均寿命と68歳(WHO2012)ラットの平均寿命は725日を比較検討しヒトの約1年間に相当する14日間をモデルラットの長期絶食期間として設定し観察を行った。モデルラットの作成は、吸入麻酔下に右外頸静脈から右上大静脈起始部に中心静脈カテーテルを留置し、皮下を通して背部に導出し頸静脈栄養ルートを確保する方法で行った。大建中湯は、日局カンキョウ、日局サンショウ、日局ニンジンの乾燥エキスが5:2:3の比率で配合されているツムラ大建中湯エキス顆粒(株式会社ツムラ)を用いた。ヒトに対し使用される大建中湯の量は一般的に15gであるため、成人体重50kgで換算し1日投与量を0.3g/kgとして、胃内に投与した。Control群には同量の乳糖を投与した。14日間飼育した後、様々な項目で評価を行った。