MISC

2006年1月

プルトニウム標準物質に関する研究開発の現状と今後の計画

核物質管理学会(INMM)日本支部第27回年次大会論文集(CD-ROM)
  • 角 美香
  • ,
  • 影山 十三男
  • ,
  • 鈴木 徹

開始ページ
7
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別

プルトニウム燃料技術開発センターにおいて、核燃料物質の計量分析は、高信頼性の標準物質を必要とする同位体希釈質量分析法(IDMS)によって実施されている。これまで必要なPu標準物質は海外から入手してきたが、Puの輸送は難しさを増していることから、将来はその入手が困難になる可能性が出てきている。そこで、自らPu標準物質を調製する技術を確立することを目的として、長年にわたり核物質の標準物質を供給している実績を有し、高い技術力を有している米国NBLと共同研究を開始した。本共同研究では、JAEAにおいて保管されているMOX粉末を原料として、IDMSのための標準物質(LSDスパイク)を作製することを目標の一つとしており、これまでに、MOX粉末を溶解,精製してPu溶液を調製した。この溶液の一部はNBLに輸送され、今後NBLにて分析が行われる予定である。さらに、このPu溶液を原料としてスパイクを調製し、NBLとJAEAが共同で確認分析を行うとともに、実用性及び長期安定性に関する試験を行う。本報告では、本共同研究の現状と今後の計画について述べる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5004373

エクスポート
BibTeX RIS