東電福島第一原発事故後の東海再処理施設周辺における降下じん中放射性物質濃度
2012日本放射化学会年会・第56回放射化学討論会
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- 開催年月日
- 2012年10月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
福島第一原子力発電所から南約115km離れている核燃料サイクル工学研究所で降下じんを採取し、放射性核種の分析・測定を実施した。福島原発事故当時は$\gamma$線放出核種として$^{131}$I, $^{129}$Te, $^{129m}$Te, $^{132}$Te等のさまざまな短半減期の放射性核種が検出されたが、現在では$^{134}$Cs及び$^{137}$Csのみが検出されている。事故から約1年間(平成23年3月$\sim$平成24年2月)の間の年間降下量を算出すると、$^{134}$Cs: 19,000Bq/m$^{2}$, $^{137}$Cs: 17,000Bq/m$^{2}$であった。$^{137}$Cs濃度の高い一部の試料からは$^{90}$Srが検出され、平成23年3月の$^{90}$Sr降下量は5.1Bq/m$^{2}$であり、その後濃度は減少していった。一方、Puにおいては、過去のフォールアウトと同様であった。