2013年6月
東海再処理施設周辺における東電福島第一原発事故後の降下じん中放射性物質濃度調査結果
保健物理
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- 巻
- 48
- 号
- 2
- 開始ページ
- 104
- 終了ページ
- 113
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5453/jhps.48.104
- 出版者・発行元
- Japan Health Physics Society
東海再処理施設周辺の環境放射線モニタリングの一環として、採取している降下じん試料の放射性核種濃度について、平成23年3月11日の東電福島第一原子力発電所事故の影響を調査した。平成24年9月時点では、降下じんから検出される$\gamma$線放出核種は$^{134}$Cs及び$^{137}$Csのみであるが、事故後の平成23年3月には$^{131}$I, $^{129}$Te, $^{129m}$Te, $^{132}$Te等の短半減期の放射性核種が検出された。事故から約1年間(平成23年3月$\sim$平成24年2月)の年間降下量($^{134}$Cs: 19,000Bq/m$^{2}$、$^{137}$Cs: 17,000Bq/m$^{2}$)及び$^{134}$Cs /$^{137}$Cs放射能比(約1)からは、東電福島第一原子力発電所事故によって、ほぼ同程度の$^{134}$Cs及び$^{137}$Csが降下したことがわかった。一部降下じん試料からは、$^{90}$Srが最大で5.1Bq/m$^{2}$.月(平成23年3月)観測され、その後濃度は減少していった。一方プルトニウムにおいては、$^{239,240}$Puは検出されたが、$^{238}$Puは検出されず、測定値からは事故影響は認められなかった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5453/jhps.48.104
- ISSN : 0367-6110
- CiNii Articles ID : 10031178718
- CiNii Books ID : AN00228458