2017年4月 - 2020年3月
腎臓常温灌流保存法によるグラフト修復から生着延長:MHC確立ミニブタによる検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
深刻なドナー不足を背景に、厳しい臨床条件のマージナルドナーへと適応拡大を行うことは、虚血再灌流障害による急性臓器不全の増悪や、免疫因子の活性化による急性・慢性拒絶誘発が懸念される。本研究では障害臓器の修復・治療から、移植医療の向上を目指す戦略を開発するため、常温灌流保存NMP法に着目した実験を実施した。主要組織適合性抗原MHC確立ミニブタを用いて、温虚血にさらされた腎臓を用いた常温灌流保存実験およびMHC適合動物に対する慢性移植実験を実施し、NMP法の手技確立、温虚血腎臓の移植前腎機能評価法としてのNMP法の有用性、NMPを用いたより積極的な臓器修復法の開発の可能性、という3点を明らかにした。
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- 課題番号 : 17K11201
- 体系的課題番号 : JP17K11201