共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2021年3月

発達性ディスレクシアに特化した和文書体と和文書体カスタマイズシステムの研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
  • 朱心茹

課題番号
19J11843
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
1,700,000円
(直接経費)
1,700,000円
(間接経費)
0円

本年度は主に以下の研究を進めた。
(1) 書体の特徴に関する探索的研究:本研究では、これまでにヒューリスティックな指標を用いて既存の欧文ディスレクシア書体の特徴を抽出し、その結果を和文書体に適用することでディスレクシアに特化した初の和文書体の作成を行った。作成した和文書体に対して評価実験を行ったところ、ディスレクシアを持つ読者にとっては新しい和文書体がより読みやすいことが示された。したがって、ヒューリスティックに抽出された書体の特徴は一定の妥当性を持っていると言える。しかしながら、これまでに明らかにしてきたディスレクシア書体の特徴はあくまでも経験的なものであり、ディスレクシア書体の特徴の集合全体を表しているとは考えにくい。そこで、これまでの枠組みにおいて明らかになっていない特徴が存在するか否か、存在するとしたらそれはどのようなものか、という課題のもと、機械学習を用いた書体特徴の探索を行った。その第一歩として行った実験では、既存の枠組みでは見落とされている特徴が存在する可能性が示唆された。
(2) ディスレクシアに特化した和文書体カスタマイズシステムの設計と実装:これまでの研究で有用性が示されたディスレクシア和文書体の特徴に基づいて、パラメータによって書体を調整できる和文書体カスタマイズシステムの設計と開発を行った。本システムはブラウザ上で動作するウェブアプリケーションであり、予め用意された文字の骨格データに対して、書体の特徴を表す数種類のパラメータを付与することで利用者が自身の状況に適した書体を生成できるというものである。本年度は特に文字の輪郭を自動生成するアルゴリズムを改良し、各種パラメータがディスレクシア書体の特徴をより良く反映するようにした。
以上の研究成果について、国内外の学会で発表を行った。

リンク情報
論文
Analysis of Typefaces Designed for Readers with Developmental Dyslexia: Insights from Neural Networks
論文
教科書体付属欧文の読みやすさに関する実証研究
論文
発達性ディスレクシアに特化した読みやすい和文書体の研究
講演・口頭発表等
A Japanese Typeface Customization System for Readers with Developmental Dyslexia
講演・口頭発表等
書体カスタマイズシステムに関するレビュー:発達性ディスレクシアに特化した和文書体カスタマイズシステムの開発へ向けて
講演・口頭発表等
Research on Japanese Typefaces and Typeface Customisation System Designed for Readers with Developmental Dyslexia
ID情報
  • 課題番号 : 19J11843
  • 論文の業績ID : 32343629
  • 論文の業績ID : 32343380
  • 論文の業績ID : 32343598
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 32449694
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 32344171
  • 講演・口頭発表等の業績ID : 32343657