MISC

2006年3月

導電率測定による高濃度のプルトニウム,ウランを含む硝酸溶液の酸濃度の定量

JAEA-Technology 2006-031
  • 北川 修
  • ,
  • 鈴木 快昌
  • ,
  • 黒沢 明
  • ,
  • 綿引 優
  • ,
  • 檜山 敏明

開始ページ
29
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
DOI
10.11484/jaea-technology-2006-031

溶液の導電率が酸濃度と相関があることを利用して、蒸留水で希釈した試料の導電率を測定し、ウラン及びプルトニウムに起因する導電率を多変量解析法で補正することにより、溶液の酸濃度を算出する導電率測定法について検討を行い、以下に示すような良好な結果が得られた。(1)硝酸プルトニウム溶液等を用いたアルカリ中和-電位差滴定法との比較分析の結果、10\%以内で良好に一致した。(2)硝酸プルトニウム溶液及び硝酸プルトニウム・硝酸ウラニル混合溶液の25.0$^{\circ}$Cにおける導電率測定の並行精度及び室内再現精度は、それぞれ0.52\%, 1.53\%以下であった。(3)硝酸プルトニウム溶液等に含まれるアメリシウム,鉄等の不純物は、その総量がプルトニウム及びウラン量の1\%以下であれば、導電率の測定には影響を及ぼさなかった。以上の結果から、プルトニウム転換技術開発施設で取扱われる高濃度のプルトニウム,ウランを含む硝酸溶液の酸濃度分析へ導電率測定法を適用した。さらに、再処理工程中の硝酸プルトニウム溶液等の酸濃度分析へ本法を適用することが期待できる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11484/jaea-technology-2006-031
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5001198
ID情報
  • DOI : 10.11484/jaea-technology-2006-031

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