基本情報

所属
大分県立芸術文化短期大学 国際総合学科 准教授
学位
博士(言語学)(2014年10月 筑波大学)
修士(国際学)(2010年3月 筑波大学)

研究者番号
60758382
J-GLOBAL ID
201801017671331220
researchmap会員ID
B000306285

【研究活動】

私の研究は、第二言語習得・外国語教育と中国語学を二つの柱として、実際の言語使用の解明と、その成果を言語教育に還元することを目指しています。

大学院時代には、日本語学習者のコミュニケーション・ストラテジーを主な研究テーマとし、中国人日本語学習者の縦断的な会話データを用いて、発話ストラテジー、聞き返し、聞き返し連鎖などを研究しました。特に、言語能力の発達だけでなく、談話構成、対人関係、ポライトネスなどの要因がストラテジー使用に与える影響を、量的・質的な分析を通して明らかにしてきました。これらの成果は博士論文としてまとめ、その後、単著として刊行しました。

大学教員として着任してからは、研究対象を大学における初修中国語教育へと広げました。初期には、中国語学習者の学習実態、中国語教科書の練習問題、日本と中国の教科書比較などを研究するとともに、テキストマイニングを用いて中国語教育研究の動向やオンライン授業に対する学生評価を分析しました。また、授業実践と研究を結びつけ、YouTube動画、C-learning、ロイロノートなどのICTを活用した教育について継続的に研究しています。

近年は、特に初修中国語の発音教育におけるブレンディッド・ラーニングの設計と効果検証に取り組んでいます。対面授業、教員自作動画、オンラインでの音声知覚練習・音声産出練習を相補的に組み合わせ、授業外学習の促進や発音能力の向上について、複数年度のデータを用いて検証してきました。さらに、評価方法そのものを授業設計の一部として捉え、e-learningへの継続的な取り組みを促す評価方法についても研究しています。

一方、近年は現代中国語文法にも研究の重点を広げています。現在の中心的なテーマは、否定副詞「别」による否定祈使句です。ドラマの台詞から構築した口語コーパスを用い、「别」の前後に共起する副詞の種類、語順、意味・語用機能、述語との選択制限などを分析しています。「制止」と「防止」、前提、人間関係や談話文脈などの観点から「别」字構文の体系的な記述を進めるとともに、その成果を中国語教育に応用することを目指しています。

研究全体を通して、実際の言語データに基づいて言語現象や学習過程を明らかにし、その知見をより効果的な外国語教育へつなげることを重視しています。


主要な書籍等出版物

  3

主要な論文

  32

主要な講演・口頭発表等

  26

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  7

社会貢献活動

  2