2017年4月 - 2022年3月
日本における高エネルギー物理学の成立とその社会文化的背景、1955‐1971
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
当該年度は、冷戦期日本における科学技術の歴史に関する方法論的な研究に重点をおいた。この過程において、とくに中心になったのは科学と外交という観点である。「科学と外交」は科学史において最近注目を浴びつつある分野である。これに関する研究、すなわち国際関係の観点から科学の歴史を見る研究は過去にも少なからず存在していたが、とくに最近になってこれが意識的にテーマ化され、国際学会や国際ワークショップが開催されている。科学史研究において外交の観点を取り入れることは、冷戦期の科学史研究において決定的に重要であり、とくに核科学の歴史は典型的である。今年度は、このテーマに関する方法論的な論文を執筆することに重点をおき、関連する国際ワークショップ等に参加した。論文は二本執筆し、一本はほぼ投稿できる状態に達しており、一本は第一草稿段階である。かつ核研究と外交というテーマで共同研究者と国際雑誌において特集号を二つ企画し、すでに企画は雑誌側にアクセプトされている。
方法論的な研究と並行して、資料調査を進めた。次年度に英国に行く予定が決定しているので、英国での資料調査は次年度に行うことにし、当該年度は、米国で資料調査をする予定であったが、トランプ政権による連邦機関のシャットダウンのため国立公文書館が閉館となり、これも2019年度に先送りすることにして、国内の資料の収集に重点をおきつつ、日本の高エネルギー物理学の内的発展と文化的背景についての研究を進めた。
方法論的な研究と並行して、資料調査を進めた。次年度に英国に行く予定が決定しているので、英国での資料調査は次年度に行うことにし、当該年度は、米国で資料調査をする予定であったが、トランプ政権による連邦機関のシャットダウンのため国立公文書館が閉館となり、これも2019年度に先送りすることにして、国内の資料の収集に重点をおきつつ、日本の高エネルギー物理学の内的発展と文化的背景についての研究を進めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K01174
- 体系的課題番号 : JP17K01174
この研究課題の成果一覧
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論文
5-
The British Journal for the History of Science 1-15 2023年2月27日 査読有り
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Centaurus 63(2) 233-243 2021年6月9日 査読有り
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History and Technology 37(1) 67-89 2021年6月2日 査読有り筆頭著者最終著者責任著者
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History and Technology 37(1) 4-20 2021年4月26日 査読有り筆頭著者責任著者
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Centaurus 63(2) 296-319 2021年4月12日 査読有り筆頭著者最終著者責任著者
講演・口頭発表等
4-
日本科学史学会西日本大会 2023年12月9日
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京都大学エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム 2023年11月11日 招待有り
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Lecture at Universidad Nacional Autonoma de Mexico, Mexico City 2019年10月29日 招待有り
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1st Conference of the International Academy of History of Science, Athens 2019年9月14日