共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2022年3月

日本における高エネルギー物理学の成立とその社会文化的背景、1955‐1971

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K01174
体系的課題番号
JP17K01174
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

当該年度は、冷戦期日本における科学技術の歴史に関する方法論的な研究に重点をおいた。この過程において、とくに中心になったのは科学と外交という観点である。「科学と外交」は科学史において最近注目を浴びつつある分野である。これに関する研究、すなわち国際関係の観点から科学の歴史を見る研究は過去にも少なからず存在していたが、とくに最近になってこれが意識的にテーマ化され、国際学会や国際ワークショップが開催されている。科学史研究において外交の観点を取り入れることは、冷戦期の科学史研究において決定的に重要であり、とくに核科学の歴史は典型的である。今年度は、このテーマに関する方法論的な論文を執筆することに重点をおき、関連する国際ワークショップ等に参加した。論文は二本執筆し、一本はほぼ投稿できる状態に達しており、一本は第一草稿段階である。かつ核研究と外交というテーマで共同研究者と国際雑誌において特集号を二つ企画し、すでに企画は雑誌側にアクセプトされている。
方法論的な研究と並行して、資料調査を進めた。次年度に英国に行く予定が決定しているので、英国での資料調査は次年度に行うことにし、当該年度は、米国で資料調査をする予定であったが、トランプ政権による連邦機関のシャットダウンのため国立公文書館が閉館となり、これも2019年度に先送りすることにして、国内の資料の収集に重点をおきつつ、日本の高エネルギー物理学の内的発展と文化的背景についての研究を進めた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K01174
ID情報
  • 課題番号 : 17K01174
  • 体系的課題番号 : JP17K01174

この研究課題の成果一覧

論文

  5

講演・口頭発表等

  4