MISC

2009年2月24日

P2Pライブストリーミングにおけるピア選択方式の性能評価

電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク
  • 藤原 康行
  • ,
  • 福島 行信
  • ,
  • 銀 桃
  • ,
  • 稲田 和也
  • ,
  • 横平 徳美

108
458
開始ページ
423
終了ページ
428
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

本稿では,P2Pライブストリーミングにおいて,リアルタイム性を維持するために,ストリーミング配信サーバから各ピアまでに経由するピアの数(論理ホップ)をあらかじめ決められた値以下するという前提の下で,参加可能ピア数の増加とAS間トラヒック量の減少を目標として二つのピア選択方式を提案している.一つ目の方法は,参加可能ピア数を増加させることを優先する方法であり,新規参加ピアは,既に参加しているピアのうちで,論理ホップの極力小さいピアを供給元として選択する.また,そのようなピアの数が多すぎるときには,AS間トラヒック量を減少させるために,自分が属するASと候補となるピアが属するASとの間のAS数(物理ホップ数)が極力小さくなるように候補を選ぶ.二つ目の方法は,AS間トラヒック量を減少させることを優先させる方法であって,一つ目の方法とは逆に,まず物理ホップの極力小さなピアを選択し,候補となるピア数が多すぎるときには,論理ホップ数の極力小さいピアを選択する方法である.数値例によれば,参加可能ピア数の面からは,前者が優れている.また,AS間トラヒック量の面からは,参加ピア数が少ない時点では,後者が優れているが,参加ピア数が増加してくると,前者が優れている.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007324785
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10013072
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110007324785
  • CiNii Books ID : AN10013072
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000241509215

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